『不和のリンゴ』
同じようなことが、有名な「不和のリンゴ」についても起こってきます。
トロイの王子パリスがゼウスに、不和の女神エリスが神々の宴席に投げこんだ黄金のリンゴを、3人の女神、ヘラ、アテネ、アフロディテのうち最も美しいものにやるようにといわれます。
パリスはこれをアフロディテにあげたことからトロイ戦争が起こったのです。
この黄金のリンゴは、実はリンゴではなく、ほかの丸く明るいマルメロのような黄色の果物であろうとする人もあります。
古代ギリシア人は、この現在のマルメロを好んでいたようです。
オリンピック競技の勝利者に、紙ふぶきを降らせるのと同様に、"リンゴ(現在のマルメロ)"を投げ込んだといわれています。

『パリスの審判』 (1760年) フランチェスコ・グアルディ