腐ったリンゴは・・・
古代ローマの人々は、すでにリンゴについては多くの変種を知っていたようです。
"アッピア・アップル"は古代ローマの高級官吏、元老院議員のクラウディウス・アピウスにちなんでその名がつけられました。
これは大きさもにおいもマルメロとまったく同じもの。
セプチアン・アップルは、かつて奴隷であり、のちに自由の人となったセプチオにちなんで名づけられたものです。
政治家であり文人のカトーがこれに、キリアンとスカンチオンとの2種を加え、「樽または素焼きのつぼに保存するようすすめた」という記述がなされています。
カトーは博識な食通で知られ、『農業論』という本を著している人物。
この本には料理法まで記されていますが、カトーのいうキリアン・アップルとは何を指しているのかいまだにわかっていません。
イタリアの農業作家ピエトロ・ド・クレセンツィ(1230?~1310年)の書いていることは、現在では説得力があります。
「リンゴには多くの種類があるが、私たちはそれぞれの長所を確かめて、最良のものを選び、悪いものは除いていかなくてはならない」。
